🐶 世界初のドッグフードはロンドンから生まれた!— ジェームズ・スプラットの「ドッグケーキ」の物語 ☕

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世界初のドッグフード

ペットショップに並ぶドッグフード。今では当たり前の光景ですが、その始まりは19世紀のロンドンにありました。
なんと世界初の「商業用ドッグフード」を考案したのは、アメリカ人実業家ジェームズ・スプラット(James Spratt)だったのです。

⚡ 実は「避雷針」から始まったビジネス

ジェームズ・スプラット(James Spratt)はイギリス・デヴォン州エクセター生まれですが、のちにアメリカに帰化し、オハイオ州シンシナティで 避雷針の販売・製造業者 として働いていました。
彼の「Spratt’s Patent Lightning Rods(スプラット特許避雷針)」は、当時の広告で「模倣品より優れている」と高く宣伝されていたそうです【Hagley Museum, 2019】。

スプラットはこの事業の拡大のため頻繁にイギリスへ渡り、その出張中に運命的な光景と出会うことになります。


☕ きっかけは「港の犬たち」

1850年代のロンドン港。スプラットは、船員たちが残した 硬いビスケット(シップビスケット/ハードタック) を、野良犬たちが夢中で食べる姿を目にしました。
(※シップビスケット=乾パンのように固く長持ちする保存食)

「犬にだって専用の食事が必要なのでは?」

そう閃いたスプラットは、ここから世界初の商業用ドッグフード開発へと動き出すのです。

Hardtack

「犬にだって、人間と同じように専用の食事が必要なのではないか?」

そう気づいたスプラットは、人間用ではなく「犬専用のビスケット」を発明することを思いつきます。


🥩 世界初のドッグフード「Spratt’s Patent Meat Fibrine Dog Cakes」

1850年代半ば、スプラットは世界初の市販ドッグフード 「Spratt’s Patent Meat Fibrine Dog Cakes」 を発売しました。
これが後に「スプラットのドッグケーキ」と呼ばれるものです。

製品には「SPRATTS X PATENT」と刻印され、本物であることを保証していました。

スプラットのドッグケーキ

レシピは企業秘密でしたが、当時の記録によると:

  • ビーフの血・肉片(たんぱく源)
  • 野菜やビートルート(甜菜)
  • 小麦粉やミール

といった材料を混ぜ合わせ、固いビスケット状に焼き上げたとされています。

これは人類史上初めての商業用ドッグフードで、主に 牛肉の血や肉片・穀物・野菜 を練り合わせたビスケット状のフードでした。


🐕 上流階級に広まった「犬のお菓子」

スプラットは巧みなマーケティングを展開しました。

  • ロンドンの 上流階級の飼い主 に配布し、口コミを広げる
  • ドッグショーやハンティング愛好家 に積極的に宣伝
  • 「健康で毛艶が良くなる」と強調

結果、彼の「ドッグケーキ」は急速に広まり、19世紀後半にはアメリカやヨーロッパでも販売されるようになりました。

🎯 マーケティングの天才

スプラットは、犬に残飯や肉くずを与えるのが一般的だった時代に「専用フード」という概念を売り込みました。

  • 1876年:アメリカ独立100周年のフィラデルフィア博覧会に出展し、サンプルを配布
  • 1889年:アメリカン・ケネルクラブの雑誌表紙に登場
  • 「子犬用」「老犬用」など、ライフステージ別フードの概念を初めて提唱

顧客はまずロンドンの上流階級、特に 狩猟犬を飼う紳士層 に広がり、その後アメリカにも輸出されます。
1870年代にはアメリカ市場にも参入し、1881年にはアメリカでの特許を取得しました。

つまり「犬に適切な食事がある」という考え方そのものを市場に植えつけたのです【Hagley Museum】。


🌍 ドッグフード産業の始まり

ジェームズ・スプラットの発明は、ペットフード産業の幕開けとなりました。
その後、20世紀に入ると缶詰タイプやドライフードが登場し、今や世界規模の巨大産業へと発展しています。

つまり、今日わたしたちが見慣れている「ペットフード市場」は、すべて ロンドンの港での一場面 から始まったのです。

世界初の大規模犬用ビスケット製造業者 ライムハウスカットとコルマンズワーフ(旧スプラットのペットフード工場の一部)

🥖 実は1820年代にも「犬用ビスケット」はあった?

イギリスでは1820年代にすでに「犬用ビスケット」は販売されていました。
ただしこれは単なる粗末な代替食品で、特にマーケティングもなく普及しませんでした。

スプラットはそれを改良し、肉や野菜を加え「特許商品」としてブランド化。
結果として 産業としての「ペットフード市場」を開花させた のです。

🍞 グレイン(穀物)ドッグフードの始まり

Healthy Dog Treatsは辛辣にこう指摘しています:

「スプラットの発明が、犬に穀物ベースのフードを与える世界的な習慣の始まりだった」

https://www.healthydogtreats.com.au/dog-treat-the-origin/

本来、犬は肉食に近い雑食性ですが、肉はコストが高いためメーカーは穀物主体に。
その流れは100年以上たった現代のドッグフード産業にまで続いており、コストと利益を優先した穀物偏重 の歴史的背景がここにあるとしています。

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