猫のふわふわの毛並みを撫でていると、ふと「え?ここハゲてる?」と気づくことがあります。特に頭の部分に脱毛が見られると、驚きや不安を感じる飼い主さんも多いでしょう。
実は、猫の脱毛にはさまざまな原因があります。ストレスや病気、アレルギー、寄生虫など、原因を特定し適切な対処を行うことが大切です。この記事では、猫の頭にハゲができる主な原因とその対策についてまとめました。
1. 猫の頭にハゲができる主な原因
猫の頭にできる脱毛の原因はいくつか考えられます。以下に代表的なものを挙げて解説していきます。
(1) グルーミングのしすぎ(過剰グルーミング)
猫は非常にきれい好きな動物で、自分で毛づくろいをすることで体を清潔に保ちます。しかし、何らかの理由で過剰にグルーミングを行うと、特定の部位の毛が抜けてしまうことがあります。
【考えられる要因】
- ストレス(環境の変化、多頭飼いによる競争、飼い主の不在など)
- 皮膚の異常(かゆみを伴う疾患)
- アレルギー(食事やダニ・ノミなど)
【対策】
- ストレスの要因を取り除く(環境の改善、遊びの時間を増やす)
- 皮膚病の疑いがある場合は獣医師に相談する
- アレルギーの原因となるものを特定し、対策を講じる
(2) 皮膚疾患
猫の皮膚に異常があると、炎症やかゆみを伴い、掻いたり舐めたりすることで脱毛が起こることがあります。
【代表的な皮膚疾患】
- 真菌症(皮膚糸状菌症)
- 細菌感染症(膿皮症など)
- ノミアレルギー性皮膚炎
【症状】
- 円形の脱毛
- フケや赤みが見られる
- かゆみを伴うことが多い
【対策】
- 早めに動物病院を受診し、適切な治療を受ける
- 皮膚の清潔を保つ(ノミ・ダニ予防薬の使用)
- 免疫力を高めるためにバランスの良い食事を与える
(3) アレルギー反応
猫にもアレルギーがあります。食べ物や環境の影響で皮膚に異常が出ることがあり、その結果、頭の毛が抜けることがあります。
【アレルギーの主な種類】
- 食物アレルギー(特定のタンパク質や添加物に反応)
- 環境アレルギー(花粉、カビ、ハウスダストなど)
- ノミアレルギー(ノミに噛まれたことによる過剰反応)
【症状】
- かゆみや赤みが出る
- 皮膚が炎症を起こす
- 頭部や顔周りの脱毛
【対策】
- アレルギーの原因を特定するために動物病院で検査を受ける
- 食事療法を試みる(アレルギー対応フードへの切り替え)
- 生活環境を清潔に保ち、ハウスダストや花粉を減らす
(4) 寄生虫(ノミ・ダニ・疥癬)
ノミやダニ、疥癬(ヒゼンダニ)などの寄生虫が皮膚に影響を及ぼし、脱毛の原因となることがあります。
【症状】
- 強いかゆみを伴う
- 皮膚が赤くただれる
- 目や耳の周りに脱毛が見られる
【対策】
- ノミ・ダニ予防薬を定期的に使用する
- 感染が疑われる場合はすぐに獣医師に相談する
- 寝床や猫用グッズを清潔に保つ
(5) ホルモン異常や病気
猫の体内のホルモンバランスが崩れると、脱毛が起こることがあります。
【考えられる病気】
- 甲状腺機能亢進症(ホルモン異常による代謝の変化)
- 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
【症状】
- 体重減少や異常な食欲
- 皮膚が薄くなり、毛が抜けやすくなる
- 元気がなくなる
【対策】
- 動物病院で血液検査を受ける
- 適切な治療を行い、病気の進行を防ぐ
2. まとめ
猫の頭にハゲができる原因はさまざまですが、多くの場合、適切な対策をとることで改善が見込めます。
【早めに動物病院を受診すべきケース】
✅ かゆみや赤みがひどい ✅ 短期間で脱毛が進行している ✅ 他の症状(食欲不振、元気がないなど)が見られる
飼い主としては、猫の健康状態をこまめにチェックし、異常を感じたら早めに獣医師に相談することが大切です。愛猫の健康を守るために、日々のケアをしっかり行いましょう!
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