【爆笑と感動】研究者が“動物として生きてみた”実験でイグ・ノーベル賞受賞|本気で挑んだ結果と、選ばれた深い理由とは?

イグ・ノーベル賞を受賞した「動物になって生きてみた」研究をイメージしたイラスト。研究者がアナグマ・キツネ・カワウソ・アカシカ・アマツバメの世界へ入り込む幻想的なシーン。 あにまるまにあ 🐾 動物の生態を学ぶ
研究者がアナグマ・キツネ・カワウソ・アカシカ・アマツバメの世界を“実際に体験”したイグ・ノーベル賞受賞研究を描いたアイキャッチ画像。

🐾「もし自分が動物だったら…」

そんな妄想を、本気でやってしまった研究者がいます。

森の土のなかで“アナグマ”として眠り、
都会のゴミ箱を“キツネ”として漁り、
冬の川へ“カワウソ”として潜り、
“アマツバメ”のように移動し続ける生活を想像し、
“アカシカ”として猟犬に追われる緊張感まで再現する。

この“全身で動物になる”奇妙で壮大な試みは、
2016年、イグ・ノーベル生物学賞を受賞しました。

著者は、オックスフォード大学フェローの
チャールズ・フォスター

「動物として生きるとは、どういうことなのか?」
その問いに、本気で答えようとした男の記録が
あまりにも面白く、そして深すぎました。


🧑‍🔬 著者ってどんな人?なぜ“動物になろう”と思ったのか

本書の著者 チャールズ・フォスターは、ただの変わり者ではありません。

  • ケンブリッジ大学で獣医学と法学を学び
  • 医療法と医療倫理の博士号を取得
  • 獣医外科医・法廷弁護士
  • 哲学者であり、自然観察のエキスパート
  • 現在はオックスフォード大学のフェロー

……という、肩書きだけでもすでに“濃い”人物です。

そんな彼が長年抱いてきた疑問があります。

「動物の世界を、外側から見ているだけで本当に理解できるのか?」

野生動物は

  • 目の使い方
  • 鼻の使い方
  • 体の重心
  • 触覚・温度の感じ方
  • 危険への反応
    すべてが人間と違います。

彼はこう思いました。

想像じゃなくて、
一度でいいから“動物として生きてみたい”。

そこで始まったのが、
「自分の身体で“動物の世界”を体験する」という前代未聞の実験。

森に穴を掘りアナグマとして暮らし、
都会をキツネのように彷徨い、
川へ潜りカワウソを追体験し、
アカシカとして“追われる恐怖”を味わい、
アマツバメの“止まらない生活”に迫る。

この奇妙で真剣な挑戦こそが、
2016年イグ・ノーベル生物学賞を受賞した研究です。


アナグマ編:世界は“においの地図”だった

アナグマは、ほぼ“嗅覚で世界を認識”しています。

フォスターは、息子と一緒に
森の斜面にアナグマの巣穴を作り、そこで寝泊まりしました。

  • 夜行性に合わせる
  • 食べ物(ミミズ)を食べる
  • 地面スレスレの視界で歩く
  • 全身を使って土を感じる

その時、最も驚いたのが
「においの濃淡」で世界が構成されていること。

アナグマにとって
“においは景色そのもの”だと気づきます。

草の湿り気、動物の通った跡、風の道筋…。
人間が視覚で処理しているものを、彼らは“においのマップ”として読んでいたのです。


カワウソ編:川は「彫刻刀のように進む世界」

カワウソは、異常な運動能力と集中力の持ち主です。
フォスターは川にもぐり、泳ぎ、獲物を追う動作を再現しました。

そこで感じたのは、
水の抵抗ではなく、“水を切り裂いて進む快感”

著者曰く、

カワウソは、水のなかを彫刻刀のように進む。

また、カワウソは“狩りにも追われる側にもなる”ため
常に神経を尖らせながら行動します。

水中での位置取り、浮力、流れの読み取り…。
人間の身体では到底追いつけない世界が広がっていました。


キツネ編:都会で生きるとは“卓球を続ける”こと

都会のキツネの生活は、静かではありません。

  • 車の音
  • 街灯
  • ドアの開閉
  • 人の気配
  • ゴミ箱のにおい
  • 犬の遠吠え

フォスターは、夜の街でキツネの行動をまねて歩き、
ゴミ箱を漁り、物陰に身を潜めました。

そのとき感じたのが、

キツネは、夜も昼も“卓球”を続けているようなものだ。

つまり
集中を切らさず、危険を避け、獲物を狙い、常に動き続ける生活

都会のキツネは、街の雑音と常時向き合いながら
ギリギリのラインで生きていることがわかります。


アカシカ編:追われる側として森を生きる

アカシカは“逃げる生き物”。
捕食者に対して常に警戒して生きています。

フォスターは狩猟犬に追われる状況を再現し、
全身で“逃げる側”の世界を体験します。

その時、人間として強烈に感じたのは

  • 森の音が全部“脅威”に聞こえる
  • 風の向き一つで命が変わる
  • 足音の位置を瞬時に解析する本能
  • 「立ち止まる=死」を意味する世界

逃げる立場の世界は、
人間が普段忘れている“生きる緊張”そのものでした。


アマツバメ編:地上に降りない鳥の“永遠の旅”

アマツバメは、ほぼ空中で一生を過ごす鳥です。

  • 空中で眠る
  • 空中で虫を食べる
  • 渡りは数千キロ

地上にほぼ降りない鳥の生態に迫りながら、
フォスターは「動き続ける人生」を重ね合わせます。

動けない私たちが、どれほどアマツバメを必要としているか。

アマツバメの“止まらない生き方”は、
人間の生き方に深く刺さるメッセージを持っていました。


人間と動物の“境界線”はどこにある?

フォスターの実験を通して見えてきたものは、
人間は動物を完全には理解できないという事実。

嗅覚の処理能力も、視野の広さも、
脳の使い方も、危険に対する反応も、
すべて違います。

しかし同時に、

  • 不安
  • 安心
  • 寒さ
  • 飢え
  • 恐れ
  • 喜び
  • 好奇心

これらの“根本の感情”は、動物も人間も共通している。

だからこそ、動物を想像しようとすることに意味がある。


なぜイグ・ノーベル賞に選ばれたのか?

イグ・ノーベル賞のモットーは

「まず笑わせ、次に考えさせる」

この研究は
「人間が動物になってみた」という奇抜さで笑わせつつ、
その体験を通して

  • 動物福祉
  • 五感の科学
  • 人と自然の関係
  • 都市問題
  • 捕食と被食の構造

など、多くのテーマを深く掘り下げています。

だからこそ、
“笑い”と“哲学”の両立という、イグ・ノーベル賞の精神を体現した研究として評価されたのです。


まとめ:動物の世界を知ると、人の世界が変わる

動物になってみることはできない。
でも、想像することはできる。

フォスターの試みは、
人間が忘れた野生の感覚を、
もう一度思い出させてくれる不思議なドキュメントでした。

あなたはどの動物として生きてみたいですか?

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