猫の記憶力は人間以上!? 科学が解明した“猫の記憶の仕組み”｜ランキング上位にいない理由と本当の賢さ

🐶🐱ペットとあなた、魂のリンク率は？相性占い✨▼

お名前（ニックネーム可）

生年月日

ペットの種類

おもしろ動物ワールド 🤣🐾

猫は記憶力ランキング上位にいなくても、感情と出来事を結びつけて覚える“別の賢さ”を持っている。科学で明かされた猫の記憶の正体。

2025.10.30

「猫は3日で飼い主を忘れる」——そんな言葉、聞いたことはありませんか？
でも実は、それはまったくの誤解です。

最新の研究では、猫は“エピソード記憶”を持ち、「誰が」「どこで」「何をしたか」を思い出せることがわかっています。
それでも「記憶力ランキング」では上位に入らないのはなぜなのでしょうか？

この記事では、猫が数字では測れない“別の賢さ”を持つ理由を、科学的にやさしく解説します🐾

🧩 なぜ猫は「記憶力ランキング上位」にいないのか

猫のIQはおよそ30〜50。
犬やイルカに比べると一見低く見えますが、それはテストの仕組みに原因があります。

多くの動物知能テストは「人間型」——つまり、
人の指示に従い、報酬を得る行動を測るタイプ。

ところが猫は、「やる必要がない」と判断したことはやらない性質があります。
そのため「できない」と誤解されやすいのです。

🧠 京都大学（2017年）の研究では、
猫が“自分が食べた餌の位置”を数分後に正確に思い出せることが確認されています。
（Source: Behavioral Processes, Kyoto Univ., 2017）

つまり猫は、「やりたくない」だけで、「覚えていない」わけではありません。

猫の脳は、人間と同じく「扁桃体（へんとうたい）」と「海馬」が発達しています。
この2つは感情記憶を司る領域。

猫は「嫌だった」「楽しかった」などの感情と出来事をセットで覚える傾向があります。
だから、叱られたことよりも“褒められた記憶”を繰り返すほうが、行動が定着しやすいのです。

🧩 例：
・嫌な病院→診察台を見るだけで警戒する
・楽しい遊び→同じおもちゃを見てすぐテンションUP

猫の記憶は、数字ではなく“感情の記録”として残ります。

東京大学の実験（2013年）では、猫が飼い主の声を聞き分けていることが判明しました。
名前を呼ばれても無視するのは「聞こえない」ではなく、「反応する必要がない」と判断しているだけ。

猫は人の声のトーン、表情、匂いを総合的に読み取り、
「怒っている」「甘えている」を察知する能力を持ちます。

猫は新しい家や環境でも、2〜3日で部屋の構造を“空間記憶”として把握。
まるで地図を頭の中に描くように動けます。

🔎 これはアルバータ大学（2016年）の研究でも証明され、
「猫の短期空間記憶は犬よりも長く保持される」と報告されています。

猫は本能的に「誰とどの距離を取るか」を判断します。
人の性格・声・動きから“安全かどうか”を観察し、
信頼できる相手を選ぶという、非常に人間的な知性を持っています。