その犬は「連れているペット」ではありません。
人の生活を支える“役割”を持った存在です。
けれど――言葉の誤解が、現場の混乱を生んでいます。
「サポートドッグ」は法律用語ではない
まず最重要ポイントです。
- 「サポートドッグ」は、日本の法律に定義された正式用語ではありません
- 実務・報道・日常会話で、支援犬全般を指す“広い呼び名”として使われています
この“言葉の広さ”が、
補助犬・セラピードッグ・ESA(心の支えの動物)を混同させ、誤解やトラブルを生んでいます。
補助犬とは?|日本の法律で守られている犬
身体障害者補助犬法で定められた3種類
日本で法的に同伴が保障されているのは、次の3つだけです。
- 盲導犬:視覚障害者の歩行を支援
- 介助犬:着替え・拾い上げなど日常動作を補助
- 聴導犬:音を知らせ、音源へ誘導
できること(法的権利)
- 公共交通機関・官公庁・病院・飲食店などで受け入れ義務あり
- 認定機関による高度な訓練と認定が必須
👉 “誰でも連れていい犬”ではありません。
セラピードッグとは?|癒やしを提供する犬
役割
- 病院・福祉施設・学校などで、人の心を和らげる活動を行う犬
注意点
- 法的な同伴権利はありません
- 施設側の許可・契約に基づいて活動します
👉 公共の場へ自由に入れるわけではない、という点が重要です。
ESA(エモーショナルサポートドッグ)とは?|海外で誤解されがちな存在
定義
- 精神的な安定を支える存在
- 特定作業の訓練は原則不要
法的扱い(重要)
- 米国ADA(障害を持つアメリカ人法)では「Service Dog」に含まれない
- 2021年、米運輸省(DOT)が航空機内の無料同伴義務を廃止
👉 「心の支え=どこでも同伴OK」ではありません。
ひと目でわかる|違いの比較表
| 項目 | 補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬) | セラピードッグ | ESA |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 身体的動作の補助 | 心の癒やし・交流 | 精神的安定 |
| 訓練 | 認定機関の高度訓練 | 適性・基本訓練 | 原則不要 |
| 日本の法的権利 | あり(同伴義務) | なし | なし |
| 同行範囲 | ほぼすべての公共の場 | 許可された施設のみ | 一般ペット同等 |
なぜ誤解とトラブルが起きるのか
原因は「言葉の混在」
- 「サポートドッグ」という広義表現
- 国・制度ごとの定義の違い
- SNSや通販での**“簡易認定”表記**
実例(事実ベース)
- 米国で、未訓練のESAが機内で咬傷事故
- これを受け、航空機内同伴ルールが厳格化(2021年)
👉 制度を守るための線引きが、世界的に進んでいます。
私たちが知っておくべきマナー
- 仕事中の補助犬に声をかけない・触らない
- 「本物?」と詮索しない
- 困っていそうな時は飼い主本人に配慮を確認
理解は、最大の支援です。
まとめ|“違いを知ること”が共存の第一歩
- サポートドッグ=便利な総称(法律用語ではない)
- 補助犬=法律で守られた、公共同伴が保障される犬
- セラピードッグ/ESA=役割は尊いが、法的権利は別
知らないままの優しさは、
ときに誰かの支えを壊してしまう。正しく知ることが、
社会を静かに前へ進めます。
出典・参考
- 厚生労働省「身体障害者補助犬法」解説
- 国土交通省「公共交通機関における身体障害者補助犬の受け入れ」
- 米国司法省(DOJ)ADA Service Dog Requirements
- 米国運輸省(DOT)Service Animal Final Rule(2021)
- 日本介助犬協会 公式資料
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